デジタル哲学で心が啓く・可能性が弾ける

どこまでもオープンな心で、平等で対等な関係性でAI時代に人間最高の機能を発揮する。

裁判という経験を通して感じた事。~my story⑤~

Ma-Pa代表のちぐさです。

本日も、訪問いただきありがとうございます。

 

前回も「どうせ人は分かり合えない。」と思っていた、

私の経験について書かせてもらいました。

人に対して「諦め」を感じていませんか? - やまとなでしこ八変化♡

 

今日は、「どうせ人は分かり合えない」って、

無意識に深く深く刻み込んだ事件をご紹介します。(笑)

 

入学してすぐに

新しい制服。

新しい校舎。

初めてのバス通学。

期待のドキドキとわくわく。

不安のドキドキとソワソワ。

 

高校へ入学して、1週間が過ぎた日の朝、

学校へ行くとクラスメイトから声を掛けられました。

 

A:「ちぐさ、今朝の新聞みた?」

私:「え?なんの記事?見てなーい!」

B:「この学校、閉校するらしいよ!」

私:「え?この学校???」

A:「うちら、入学式終わったばっかりなのにね…。」

B:「どうなるんだろうね…。」

 

その後、朝のホームルームの時間に緊急全校集会が開かれ、

新聞に載っていたことの説明がされました。

 

校長:「今年度の新入生の卒業と同時に、この学校は閉校します。」

 

・・・・まじか!!

 

・・・・なんとも言葉にならない感じでした。

 

闘いの始まり

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閉校の決定について、

みんなが黙って受け入れれるわけがないですよね。

 

色んな考え・基準がありますし、

学校に対する思いもそれぞれ違います。

 

約100年の歴史を持つ高校だっただけに、

卒業生の保護者もいました。

 

先生の中にも、卒業生がいました。

 

理事長・学校を相手に、立ち上がった保護者・先生方が裁判を起こしました。

閉校を撤回する事、慰謝料の請求をする裁判でした。

 

私にとって、閉校というものは寂しいことではありましたが、

卒業までこの学校に通えるなら問題ないと思っていました。

 

だけど、もし学校が残せるなら残したい。

 

決起集会に、

署名活動。

演説活動。

 

普通の高校生では経験できない事を経験しました。

 

理事長側が言いたいこともわかるし、

保護者側の言いたいこともわかる。

 

お互いにとって、ベスト解決策はないのでしょうか?

 

お互いの意見を通すことで必死。

自分たちの意見が不利にならないようにすることで必死。

それは、まさに闘いです。

相手の立場を考えてしまったら、

自分たちの意見を押し通しにくくなる心もあるでしょう。

相手の事を無視もできない。

相手に合わせる事もできない。

常に、闘いでした。

 

どちらが良いのか?

学校を存続させることが良いのか?

学校を閉校させることが良いのか?

 

どちらが良いのか?

それは、土の立場から観るかでも変わるでしょう。

 

絶対に正しい判断という事はないでしょう。

 

そんな中で、裁判官は判断を下さなければなりません。

たくさんの情報を整理して、

どちらかに偏って見解からではなく、

どちらにも中立な立場からの見解で判断を下します。

 

保護者・先生・・数人の生徒の一人として、

私も裁判所での判決に立ち会いました。

 

結果は「敗訴」でした。

 

学校を存続させたいという思いは叶いませんでした。

 

裁判という経験を通じて感じた事。

当事者同士では、何も解決しないことも

第3者や、公的な力・法的な力によって解決することはあります。

 

しかし、本当の意味での解決はしていないと思います。

 

お互いが本当に理解し合って、

結論に納得できているか?と言うと、

そんな簡単に納得できないと思うので。

 

論理の納得だけではなく、

感情の納得も必要だと思います。

 

だけど、感情が納得するなんて難しすぎる。

感情を押し殺して、

我慢することが多いのではないでしょうか。

 

私が裁判を通して感じた事は、

形的には解決できたとしても、

心は解決できていない。

本当に、お互いが理解し合って、分かり合って、

解決することは難しいという事です。

 

分かり合うためには、我慢がつきものだと思いました。

 

我慢するという事。

分かり合えるはずがないという事。

 

 

本当に、人が分かり合う事はできないのでしょうか?