デジタル哲学で心が啓く・可能性が弾ける

どこまでもオープンな心で、平等で対等な関係性でAI時代に人間最高の機能を発揮する。

愛し合っていたはずの2人なのに。永遠を誓った愛はどこへ。~my story⑥~

Ma-Pa代表のちぐさです。

本日も、訪問いただきありがとうございます。

 

今週のお題「おとうさん」について書きたいと思います。

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私にとって父とは

とっても大切な存在でした。

口数は少ないけど、優しいお父さん。

 

父は20歳の時に、バイクで交通事故にあったらしく、

左足が不自由で、走ることができませんでした。

 

車いすで移動するほどではなく、

自分の足であることは出来ましたが、

引きずりながら、

手すりにつかまったり、

杖を突きながら歩いていました。

 

思春期のわたしにとって、

父と一緒に歩くことは、

とても面倒に感じていました。

 

決して父のことが嫌いなわけでないけど、

父の歩くスピードに合わせなきゃいけないし、

杖の代わりに支えにならなきゃいけない。

そんな、ちょっとしたことが面倒に感じていました。

 

でも、学校から帰ってきたら、

父の仕事の手伝いで配達へ付き添う日々。

 

配達への行き帰りの車中は、

私が唯一安心して何でも話せる時間でした。

 

何を言っても怒らないし、

聞いてるのか、聞いていないのかも分からないくらい、

反応は薄いのですが、

お互いに感じている事が似ていたり、

考えの基準が似ていたり、

共感してくれることも多かったのです。

 

父と母の関係

私が高校に入り、

自分の世界が広がり始めたときには、

父と母の関係は冷めており、

言葉を選ばず表現するならば冷戦状態でした。

 

寡黙な父とは違い、

物事をはっきり主張する母。

 

父の口数の少なさに、

イライラする母。

 

そんな、母の姿をみて

「あー、またか。。。」

と、自分の仕事部屋へ逃げるように立ち去っていく父。

 

その父の行動をみて、

またイライラする母。

 

いつも堂々巡りの2人。

 

そんな2人の間に仲裁役として入るも、

窮屈に感じる私。

いつの日か、父よりも母に対して面倒くささを感じるようになっていました。

 

父との突然の別れ

弟は、地元から少し離れた高校へ進学しました。

父と母と私の3人での生活が始まりました。

 

母は、仕事にPTA・地域の役員、宗教の活動に忙しく、

父と母がまともに会話することは減っていました。

私が伝達係になることも。

 

そんなある日。

父との突然の別れがやってきました。

 

13年前の6月22日。

父の日の3日後。

父は帰らぬ人人となりました。

 

朝、学校に行こうと家を出る準備をしていた時、

母が

「お父さんが、昨日お布団に入ってないのよね…。」

そう言って、父の仕事部屋を覗きに行った瞬間、

母の言葉にならない声が聞こえてきました。

「お父さんが…お父さんが…お父さんが……」

 

仕事をしながらそのまま倒れたようでした。

死因は、腎不全。

15年間、透析を行っていた父は、

前日の夜も通院し透析を行ったばかりでした。

 

突然の出来事で、一番母があたふたしていました。

 

最後まで話さなかった2人

父が亡くなる前日も、

その前の日も、

父と母が話す姿を見る事はありませんでした。

 

2人は永遠の愛を誓いを結婚したはずなのに。

 

いつの間にか、2人の間には溝ができ、

修復できない状態になり、

お互いが思いを確認することもないままに

別れを迎えました。

 

父がどんな思いで生きていたのか?

何を考えていたのか?

父は母のことをどう思っていたのか?

確認はできません。

 


言葉にして、行動にして、
お互いの気持ちを確かめ合う事が出来なかった父と母ですが、

 

でも、2人が愛し合っていて、永遠の愛を誓ったことは、

間違いないと思います。

 

ちょっと別れが早かっただけ。

 

もう少し時が経てば、

お互いに話し合ったり、確認し合ったりできたかもしれません。

 

父に伝えたいこと

私は、お父さんの子供として生まれてこれて

本当に良かったです♪

 

お父さんの頑固さも、

お父さんの負けず嫌いも、

お父さんの手先の器用さも、

お父さんの不器用さも、

お父さんのシャイなところも、

私のDNAの中に組み込まれています。

 

お父さんがいてくれたから、

中学・高校時代を乗り越える事ができた。

お父さんが、

どんな話でも聞いてくれたから、

ひとりで抱え込まなくて済んだ。

 

本当にありがとう!!

 

父がどんな生き方、どんな人生を歩もうとしていたのか分かりませんが、

父との時間で感じた事を

これからの出会いに生かしていきたいです^^

 

言葉にしなければ、

行動にしなければ、

伝わらないことはたくさんあります。

 

それと同時に、

言葉にしたら伝わらないこと。

言葉には、発信する側・受け取る側、

それぞれにイメージが違う事もあれば一致する事もあります。

行動にしたら伝わらないこと。

自分からみて良かれと思った行動が、

相手にとっては、マイナスに感じる事もあります。

 

どこまでの深さで相手を理解できるのか?

違いからではなく、人間共通から理解し合える関係性を増やしていきたいです。

 

人と人の出会いが、

我慢で始まるのではなく、

本音で始まる関係性を創っていきましょう♪